コーチや監督から「肩甲骨から腕を振れ」「肩甲骨が使えていない」と言われることはありませんか?
現役時代の僕なら「分かりました!」と口では返事しても、「使えって言われてもどうやって使うんだよ。全然分からん」と心の中でつぶやいてしまいます。
自分の身体なのに、使い方がわからない人って結構多い。だから、肩甲骨の使い方・動かし方に同じように悩む方のサポートに少しでもなれば幸いです。
この記事では、タイトル通り 『肩甲骨を知る』『肩甲骨と腕振りの関係を知る』 ことをテーマに進めていきますね!
この記事はシリーズものです
- 肩甲骨について知ることができる
- 肩甲骨と腕振りの関係を知ることができる
- 腕振りとランニングの関係を知ることができる
- 肩甲骨のエクササイズができる
シリーズ中の他の記事はこちら
肩関節をイメージする

知らない人が多いけど(知らない方が普通なんだけどね)、実は 肩関節っていろんな関節の総称 です
「え、肩関節は肩関節でしょ?」って思っちゃいますよね
では見てみましょう、これが肩関節

肩周りにはいろんな骨があります。関節は「骨と骨の間の部分」で、この画像からも複数あるのが分かります
- 肩甲上腕関節
- 肩鎖関節
- 肩甲胸郭関節
みなさんがイメージする肩関節は1番目の 肩甲上腕関節 のこと。下の図の🔵です

確かに肩甲上腕関節は肩甲骨と上腕骨でできてるので、ここを動かせば肩甲骨を動かせそう。
でも、実際のほとんどは上腕骨側しか動かせれていません。
コーチや監督が言われる「肩甲骨が使えていない」っていうのは
3番目の 肩甲胸郭関節が可動していない ということ
肩甲胸郭関節は、肩甲骨と肋骨の間の関節


なんとなくイメージできましたか?
肩甲骨の8つの動き
肩関節をイメージできたところで、お次は本題の肩甲骨
人を後ろから見たときのイメージで説明していきます。
- 上下の動き
- 左右の動き
- 右斜めと左斜めの動き
- お辞儀と寝返りの動き



実にたくさんの方向に動きますね!
肩甲骨と腕振りの関係
右腕の腕振りで説明していきます

超有名選手:モハメド・ファラー選手。本当に美しいフォームです。
この画像で右腕は後ろに引かれています。
【走動作と腕振り】
☑︎前方への腕振り
👉肩甲骨外転・上方回旋・後傾
👉対側下肢の前方スイングと連動☑︎後方への腕振り
👉肩甲骨内転・下方回旋・前傾
👉対側下肢のキック動作と連動腕振りのスピードはピッチ、動きの大きさはストライドと比例する#理学療法士 #陸上 #スポーツ
— 淺原 裕一郎@陸上コンディショニングトレーナー (@You1614) March 10, 2019
- 右腕を後ろに引くときの右肩甲骨の動きは、左(内転)・左斜め(下方回旋)・お辞儀(前傾)
- 右腕を前に振るときの右肩甲骨の動きは、右(外転)・右斜め(上方回旋)・寝返り(後傾)
動画だとイメージしやすいかな
実践で意識する
いやぁこれは難しい。だって、走ってるときってしんどいじゃないですか笑
そもそもできていない人が、いきなり走りながらするんだったら尚難しい。たぶん、すごくぎごちなくなる
シリーズ1回目はここまで!次回は腕振りとランニングについてです。
次回の記事では、いきなり走るときから肩甲骨を意識すると、なぜぎこちなくなっていくのかお話したいと思います!
お楽しみに〜。
まとめ
- 肩関節にはいろんな関節があり、ランニング中の”肩甲骨を使え”は肩甲胸郭関節の動きのこと
- 肩甲骨は上下、左右、左右斜め、お辞儀と寝返りの方向に動く
- 右腕を後ろに腕を引くときの肩甲骨の動きは、内転・下方回旋・前傾
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